1173.足元ばかり見ないで、視野を広げる

人は常に幸せを追い求め、目の前にあるプラスを選択し続けます。
もしあなたがプラスだけを選択し続けたのであれば、必ず「今の自分」は幸せになっているはずですね。
しかしながら、実際には、手に入れた幸せ(プラス)は、いつのまにか何処かへ消えてしまっているようです。

目の前の捨て駒(プラス)に惑わされない為にはどうしたらよいのでしょうか?
いつもプラスを選択してきたつもりが、いつのまにか不幸(マイナス)に化けてしまうことが多い人には、ある共通点があります。

それは、「足元」しか見ていないということです。
例えば、目の前に差し出された「捨て駒」だけに心を奪われてしまうのは、将棋をやり始めてまもないど素人くらいなものです。
相手が投げつけた「捨て駒」という罠にはまってしまうのですから、当然結果は負けること(不幸)になってしまいます。

将棋の上級者ではなくても、決して「捨て駒」に目を奪われることはありません。
自分がその「捨て駒」を取ることによって、「先の局面」がどうなるかを必死で考えることと思います。
決して直ぐに「捨て駒」を喜んでとるようなことはしませんね。

将棋と同じで、あなたの人生においても、目の前に差し出された甘い誘惑(プラス)を何も考えずに、受け入れてしまわないことです。
その目の前にあるプラスを受け入れた後、「自分の将来」がどのようになるかを考えることです。

何も考えずに目先のプラスだけを受け入れてしまうと、将棋と同じように人生(相手)の罠にはまってしまうことが多くなります。
目的地に向かって道を歩く時、あなたは何処を見ますか?
足元ではなく、少しばかり先に視線を向けているはずです。

足元だけを見ながら歩けば、通行人とぶつかったり、周りの危険から身を避けたりすることができなくなってしまいます。
視野が狭い人は、限られた情報だけを元に、物事を判断しなければなりません。
片寄った情報(足元)だけでは、正確な判断ができないので、道を誤る頻度が非常に高くなります。
足元と遠方をバランスよく見てあげると、的確な判断がしやすくなります。

あなたの人生も「今」と「将来」をバランスよく見ることによって、人生の罠にはまることが少なくなってきます。

「簡単に高収入が得られますよ!」というチラシ。
「ウチの会社に来れば、もっと楽ができるよ!」という友人からの甘い誘惑。
「これをのめば、嫌なことは何でも忘れられるよ!」という麻薬への誘い。
「競馬で勝てば、直ぐにお金が入るよ!」というギャンブルへの誘い。

直ぐに手に入れられるプラス(幸せ)というものは、足元だけを見ずに必ず違う方向からも見てみることです。
また、一人の意見ではなく、複数の人の話を聞いて情報を判断するようにすれば、間違った方向(不幸)には、行かないようになります。
幸せに限らず、何事も視野を広くすることはとても大切なことです。
どんなに幸せな人でも、足元だけを見て歩けば、必ず転ぶものです。

車の運転もそうですね。
「前方」
「遠方」
両方を上手くバランスよく見なければ、事故を起こしてしまいますね。
このバランスこそが、「ゼロの法則」ですね。

人生も全く同じです。
「明日のこと」
「数年後のこと」
この両方をうまくバランスよく見てあげることで、幸福感というのは自然とやってくるものです。
目先のことばかりにとらわれず、全体に目を通す力を養うといいです。

皆さんの幸運を心からお祈り申し上げます。

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