0091.過去を清算すれば、奇跡は起きる?

とうとう、今年も、今日で終わりですね。
皆さん、1年間、本当にご苦労様でした。
今日は大晦日なので、家でゆっくり過ごしている人、旅行に出かけている人、実家に里帰りしている人・・・いろいろいらっしゃると思います。

仮に辛い1年だったとしても、「今年はなんだかんだ、良い事もいっぱいあった年だったよね」と思いをめぐらすようにするといいです。
また、明日から初詣に行く人も多いと思われますので、「0006.望みが叶わない理由のトップは執着心(05年1月1日)」に初詣に関して少しだけお話してますので、参考にしてみて下さい。

さて、今日は第5土曜日ですので、私の体験談をお話したいと思います。
福岡のIさん(女性・34歳)から、一つ質問を頂きましたので、それについてお答えしたいと思います。

「あなたの人生変わります」の教えてDiaryに「33.今変わらない限り、あなたの未来は過去の延長線?」という話があります。
その中の一節に、
『ちなみに私が運の仕組みを知った頃には過去を全て清算しました。というよりは、過去に起きた嫌な出来事に対して感謝しました。借金があった事も、病気で苦しんだ事も、仕事がなかった事も・・・・・。』

借金、病気、仕事がなかった・・・運の悪い人の代表選手みたいですね。
努力も怠ってきた、人に対する思いやりもなかった、そして、
「世の中、不公平だ!」といつも不満ばかり言っていた。
「あいつは、嫌いだ!」と思ったら、自分から歩み寄るなんてことは絶対しなかった。
「親のありがたみ」なんて事は、これっぽっちも思っていなかった。
「自分よりも相手が得をする」と、悔しい気持ちになった。

私が「ゼロの法則」を発見した時、上記に上げた思考は全て180度変わりました。
自分の人生を不甲斐なく思い、本屋に行き自己啓発本を買っては、よく読んでいました。
偉い人が書いているだけあって、為になることや素晴らしい事がたくさん書いてありました。
「これは!」と思えるような事は、いろいろ実践したと思います。

でも、どうしても長続きしないんですよね。
いつものパターンで、3日坊主で終わってしまいます。
それでも、たくさんの本を読んだのは無駄ではなかったようです。
いろんな情報やいろんな知識が頭の中にいっぱい詰め込まれたからこそ、この「ゼロの法則」が閃いたんだと思います。

「ゼロの法則」を思いついた日は、あまりの嬉しさに夜は眠れませんでした。
そして3日坊主で終わることなく、今も続いているわけです。
「ゼロの法則をいざ、実践!」と思ったら、私の今までの考え方や行動が全て否定されてしまいました。
35年間、ビッチリ染み付いた悪い習慣を捨てるのに、時間はそれほどかかりませんでした。

嫌いな人(マイナス)を好きになる(プラス)
苦しいこと(マイナス)があったら、喜ぶ(プラス)
ハッキリ言って、天と地がひっくり返るほどの、180度の思考変換です。
プラスとマイナスで、絶対にエネルギーが発生する!!
私には、揺ぐことのない、絶対的な自信が不思議とありました。

さて、自分は貧しい心で30年以上も過ごしてきたんだなと思い、深く深く反省しました。
そして、全ての責任は自分にあると思いました。
そう思ううちに、心の中が解けていくような感じがして、過去の事が全て頭の中をスッーと駆け巡りました。

その時、父親の顔を思い浮かびました。
思わず、涙がポロポロ流れてきました。
父親がガンで亡くなった時、私は全く悲しいとは思いませんでした。
実の親が亡くなったというのに、一滴の涙も見せない息子。

きっと父親は、ガンという病気になった事よりも、自分が死んでも全く悲しまない息子を見た時の方が、よっぽど辛かったんじゃないかと思います。
それを思うと、涙が溢れ出てきました。

父親は酒飲みで、夫婦喧嘩もよくしていました。
ギャンブルも大好きでパチンコやマージャンなどをよくしていました。
私が小学生の頃は、既に父親の隣でパチンコもしてましたから・・・(笑)
叔母の家が雀荘を経営していたので、そこにもよく通いました。

自分の家が貧乏などとは思ったことはありませんでしたが、一つのきっかけで、「自分の家は貧乏なんだ」と思い知らされることになりました。
新学期が始まる頃だったかもしれませんが、クラスの何名かが先生に呼ばれて学用品を手渡されます。
小学生ながら、タダで学用品がもらえて嬉しいとは思いませんでした。
逆に少し、惨めな気分にさえなりました。
そのうち、自分の家が生活保護を受けていることを知りました。
これには、大変ショックを受けました。

父親は、給料を何に使っていたのか?
ギャンブル?
浮気?
お酒?
小学生の頃から、父親に対して軽蔑するようになり、「自分とは違う世界の人間だ」と思うようになりました。
息子に対する期待は、いつもヒシヒシと感じていましたが、それに答えようとは思わなかったです。

そんな事もあり、父親が亡くなっても、その当時は悲しいとは全く思いませんでした。
しかし、私の心の貧しさの一番大きな原点は、ここにあると思いました。
さぞかし、悔しい思いで、父親はあの世にいったんだろうなって思いました。
「過去を清算した」というのは、まずは最初に自分の父親に対してでした。

父親に対して謝りたいと、心から本気で思いました。
こんな自分を許してくれるかどうかわからないけど、墓前で何度も謝りました。
高校を辞めると言った時、父親はとても寂しそうな顔をしていました。
大学に行って偉くなってもらいたいという思いはいつも感じていました。
それどころか、1年間も引きこもり、家を出たかなと思えば今度は、悪い連中とのお付き合い。
それ以降、父親は私に対して、全くの希望を見い出せなかったのか、みるみるうちにやせ衰えていきました。

私は、父親の事を恥ずかしい存在だと思っていましたが、「そう思っている自分の方が、はるかに恥ずかしい存在」だということを無意識に気づきました。
その時初めて、不運な人生がずっと続いたことを”心から感謝”できるようになりました。
もし、苦労のない人生だったら、父親のことを思い返すことはなかったと思ったからです。

その頃です・・・ある奇跡が起きたのは。
12年ほどずって患っていた椎間板ヘルニアが、その頃から全く痛みがなくなりました。
ちなみに、私がヘルニアになりだした時期というのは、父親がガンで入院した頃で、時期がちょうど一致しています。

今は父親のことを深く愛しています。
母親のことも深く愛しています。
私を生んでくれた両親を心から大切に思うようになりました。
その頃から母親には、毎月仕送りするようになりました。
他にもまだ、過去を清算したことはあります。

でも、やってみるだけの価値はあります。

スッーーと、運が自分の方に流れてくるのを肌で感じることができます。
長くなりましたので、続きはまた次回にお話したいと思います。

今年も今日で終わりです。
今年1年を感謝し、そして新年を迎えるといいです。
皆さんのご多幸、ご健康、ご活躍を心からお祈りいたします!

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