- 2005-6-11
- メンバー様からの質問1
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今日は、会員の方から「周りの人の思考も、自分の未来に影響を与える」というお話についてご質問をお受けしましたので、ご返答したいと思います。
「第三者の思考」については、とても複雑です。
あまりにも複雑すぎる為、この件について書かれているものは、たぶん本屋さんでは見つけることはできないと思います。
質問内容は、「悪人が他人からの影響で不運にならない理由は?」です。
例えば、薬害エイズを広め多くの犠牲者を出した元トップは、何の罪に問われることもなく、亡くなりました。
その理由については、多くの原因が複雑に絡み合っていますので、答えは一つではありません。
一人の人が、生を受けてから現在に至るまでには、数多くの人との出遭いがあります。
その出遭いの分だけ、その人の人生に「第三者の思考」が影響を及ぼしています。
他人から多くの恨みなどを持たれている組織のトップや、法律の抜け道に守られて、のうのうと幸せそうに生きている悪人もいます。
前回の掲示板では、「想定外」の起こる意味についてお話しました。
薬害エイズによって被害を受けられた方にとっては、トップの無罪というのは、まさに「想定外」の出来事になります。
また被害に遭うこと自体、想定外の出来事になります。
薬害エイズによって被害を受けられた方が、「被害者」であるという事と「加害者」であるという二つの側面があるかもしれません。
被害を与える側である悪人が、「第三者の思考」を跳ね除ける理由にも、上記の「被害者的側面」と「加害者的側面」によって、大きく異なってきます。
被害者が完全なる「被害者」であれば、第三者の念は悪人に強く影響を及ぼします。
しかし、被害者が「加害者」的側面がある場合は、第三者の念は悪人にはあまり影響を及ぼしません。
加害者的側面というのは、言葉に少し違和感があるかもしれません。
「加害者」というのは、裏で悪い事をしていたということではありません。
前回の掲示板でたまたま話が出たので、引用しているのに過ぎません。
マイナス感情を強く持っていたとしても、それは「加害者」となり得るのです。
悪人に対する「第三者の思考」と言っても、そこには当事者(悪人)、被害者、当事者の周りにいる人(親族など)、と周囲を取り囲む人達も複雑に絡み合っています。
ただ今回のように、薬害エイズの元トップが罪を問われずに亡くなったというのは、被害者の方々は、私が想像するに、被害に遭われる前に既に、日々病気で苦しみ、精神的に苦しんでいたのではないかと思われます。
分かりやすい例では、イラクで最初に人質にされた3人の方がいます。
何の罪もない彼等でしたので、当初は日本国民の同情をかなり受けるものと思われました。
しかし、時間が経つにしたがって、「税金泥棒」だの「自己責任」だの、見ていて可哀相に思えるような事を周りから言われるようになりました。
彼等は善意でボランティアに行っているのですから、本当は「完全なる被害者」のはずです。
それなのに、どうして加害者的扱いを受けてしまったのでしょうか。
それは、彼等を必要としていたのは、本当はイラクの人ではなく、「家族」であり、周りの人だったのかもしれません。
家族間の絆が浅かったのが原因かもしれません。
「遠くにいる人をどんなに幸せにしたとしても、近くにいる人(家族など)が不幸であれば何の意味もなさない」ということです。
ですから小泉首相がイラクから撤退しないという事を発言しても、ほとんど非難されることはありませんでした。
もちろん悪いのは、危害を与える側にあります。
しかし危害を与える側に何のお咎めがない場合は、上記の例が考えられるということです。
少し理解して頂けたでしょうか?
他にも大きな理由は山ほどあります。
人には、先天運というものがあります。
これは、俗に言う宿命というものです。
今まで私がお話してきたものは、全て後天運についてです。
これは言葉通り、「後に天から頂く運」です。
未来を切り開く為には、宿命についてお話してもあまり意味がありません。
先天運の非常に強い人は、大きな力で守られていることが多いです。
皆さんの周りにも、「たいした苦労もせず、幸せに生きている人」がいることと思います。
そして現世の運で守られている場合もあります。
その巨悪の人の周りが、「幸せに暮らしている人が多い」という場合も、第三者の思考から守られていることになります。
前に上げた薬害エイズの元トップは、罪に問われることはありませんでした。
しかしながら、晩年には痴呆症にもなり、幸せな人生とは言えないです。
亡くなられた方々には心よりご冥福をお祈りいたします。
今世で裁けなかったものは、来世で裁きを受けることになります。
今世で罪を逃れたとして、決して幸せとは言えないです。
皆さんのご活躍とご幸運を心からお祈りいたします!
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