1238.安売り王一代私の「ドン・キホーテ」人生Part9

本日は「安売り王一代 私の「ドンキホーテ」人生」の続きをお話ししたいと思います。
今回が9回目になります。
ドンキホーテの安田さんは、見事に「ゼロの法則」を実践されていますね。
その典型的な言葉があります。

著書では次のように書かれています。
『私はボトルネックを脱したら必ずその先に天国があり、幸せがあり、黄金があると確信しながら、いつもそれと格闘してきた。「切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ、踏み込みゆかばあとは極楽」という武士道における格言がある。真剣で斬り合うのはまさに地獄のように恐ろしいが、勇気をもって一歩踏み込んでいけば、見えないものが見えて道が開け極楽のようになる。』
地獄のあとに極楽あり。
というのは、「ゼロの法則」そのものですね。

私も痛いほど、それを経験しているので、同じことを説明してくれている安田さんにはとても親しみを感じます。
「ゼロの法則」をとことん実践してきた安田さんは、やはり精神的にかなり成長した感があります。

著書には次のようなことも書かれています。
『私も自らの商売と経営の行き詰まりを通して、目から何枚もの鱗を落とし、そのつど発想の転換を図って自分を改めた。中でも最大のそれは、「相手の立場になって考え、行動する」ということである。』

自分を中心にして考えるのではなく、相手を優先して考えるということですね。
しかも、経営がうまくいかない時に、つねにそれを頭に考えて実践してきたのですから、当然のことながら運が味方してくれますよね。
ですから、アドバイス東京の会員様でも、商売をしている人や経営に関わっている人もいると思いますが、そんな場合、つい自社や自分の店の利益を守り抜くことばかりに意識が向いてしまうかと思います。
そんな時、安田さんは、相手の立場になって考えることをしてきたわけです。
そして、その後は、飛躍的に状況が改善されていきます。

ん~、凄いですね。
何せ、「行き当たりばったり」の経営ですから、相当運が強くないと上手くはいかないですよね。
経営においては戦略を立てることもとても大事なことですが、やはりそれよりは運の方がはるかに大事だということですね。
まさしく、私も運だけで生き抜いてきたような男ですから、安田さんの人生哲学は妙に納得するばかりです。
本当、運はとても大事です。

努力?

努力も必要でしょう。
でも、アドバイス東京の会員様には、無駄な努力はしてもらいたくないです。

物事って、やはり相手の立場になって考えるようになると、運が味方してくれて上手くいくようになります。

例えば、新幹線を指定席で乗る場合。
Aさんという人は、もし自由席で乗った場合、座席が空いてなかったら嫌なので必ず指定席に乗るようです。
一方のBさんも、必ず指定席に座るようです。
ただし考え方がAさんとは違います。
もし自分が自由席に座ったら、その分座席に座れない人が出てくるので、一人でも多くの人が自由席に座れるように、Bさんはあえて指定席に座ります。

Aさんは自分を中心にして考えていますが、Bさんは周りの人を中心にして考えていますね。
当然のことながら、Bさんの方が運は良くなりますし、少し多めに払った指定席の料金は、「寄付」みたいな感じになるので、のちのち返ってくることになります。

このようにして、相手の立場になって物事を考えるようになって、安田さんは飛躍的に運を良くしてきました。
人の考え方によって、運も大きく変わってきますね。

続きはまた次回にお話しします。

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