0833.豊かな気持と心地よい気持の違いPart2

今日は前回の記事「豊かな気持と心地よい気持の違い」について続きをお話したいと思います。

「豊かな気持」「心地よい気持」
とても似ているようですけど、かなり違います。

でも、一般の人は混同している人が多いのではないかと思います。
また、豊かな気持と心地よい気持について、違いを述べている本も少ないことと思います。

意識的に運を発生させるには、
心地よい気持ではなく
「豊かな気持」が必要です。

豊かな気持って、具体的にどんなことを言うのでしょうか?

一言で簡単に説明しますね。
“人との繋がり”が豊かな気持になります。
そして、“自我の喜び”が心地よい気持になります。

ちなみに私は、明けても暮れても肉体労働ばかりしていた時期もありますし、かと思えば執筆作業で印税を貰っていた時期もあります。
環境が劇的に変わった理由の一つは、
心地よい気持から豊かな気持に変わったからです。

豊かな気持というのは、人との繋がりを意味していますね。

例えば、電車でお年寄りに席を譲った場合。
心地よい気持になることができると思います。
でも、この心地よい気持というのは、他人に対する愛から来ているので、“豊かな心”になります。

席を譲った時に「ちょっと良いことをしたな」という幸福感に少しだけ浸ることができますね。
しかし、よ~く考えてみて下さいね。

席を譲ったという事は、席を譲った本人は電車の中で立っているわけです。
もしかしたら仕事が残業でヘトヘトに疲れていたのかもしれません。
でもお年寄り(自分よりも弱者)に席を譲った場合は、体は疲れているものの、微量の幸福感に満たされて、とても心地よい気持になることができます。

席を譲るという事は、早い話自分が犠牲になることを言います。
犠牲という言葉はあまり好きではないので、「奉仕」という言葉に置き換えた方がいいかもしれません。

「引き寄せの法則」で心地よい気持を追求する人にとって、残業で疲れているのにわざわざ席を譲って辛い気分になることというのは、もっての他ですね。
豊かな気持になって、運を発生させるには、自らが犠牲にならなければならないという事です。

心地よい気持とは正反対ですね。

だからこそ、私はこの「引き寄せの法則」
「つねに心地よい気持でいること」という事に対して警告を発したわけです。

例えば、将来の幸福や心地よさを手に入れる為に、東大合格を目指して猛勉強したとします。
この人は、毎日遊ぶのを我慢して、ひたすら毎日勉強に明け暮れたとします。
心地よい気持になるはずもありませんね。

逆に眠たいのを我慢して、苦しみながら頑張っているかもしれません。
しかし、この時期の苦しみというのは、将来の幸福に繋がる可能性は大ですね。

やはり「ゼロの法則」で、何度も説明しているように、
願望実現には、必ず“対価(マイナス)”が必要だという事です。

対価(マイナス)というのは、残念ながら心地よい気持とは違いますね。
東大を目指して勉強している人はいっぱいいますが、豊かな気持で勉強すれば、苦しみとは無縁で幸福感に浸ることができます。

続きはまた次回にお話したいと思います。

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